ポール・ゲラン

IFFで訓練を受けたフランス人調香師。家族の名に依存せず、素材同士の対話と制約から、緊張を持つ調和を作ります。

France

Paul Guerlain

ポール・ゲランについて

ポール・ゲランは、歴史ある調香師一家の出身でありながら、自ら選んだ訓練と現代の香料会社で経験を積むフランス人調香師です。素材が出会い、引き合い、反発し、互いの隠れた面を見せる「対話」を処方の中心に置きます。

経歴

5歳で訪れたマヨット島のイランイラン農園が最初の強い嗅覚記憶となり、15歳頃には祖父の小さな自宅ラボで原料を嗅ぎ続けました。学業を終えた後IFFへ入り、ニューヨークとパリで調香師訓練を受け、アンヌ・フリポに師事。現在は同社の調香師として国際ブランドとの制作を行っています。

創作スタイルと哲学

ベチバー、ミント、バジル、サイプレスなど、個人的な記憶を持つ素材を好みますが、単独で飾るのではなく、異なる質感との関係で輪郭を引き出します。天然比率や技術条件のような制約も、表現を狭める壁ではなく、別の解答を探す推進力として扱います。受け継いだ語彙をそのまま再演せず、現在の身体感覚へ置き直す姿勢です。

代表作

  • 『ザ カット オードパルファム』— ミント、サイプレス、木を、端正さと生気の対話へした作品。

手がけた香水