ニコラ・マムナス
1970年から1987年までロシャスで調香を担い、オー ドゥ ロシャスや初代ビザンスを手がけた調香師。
ニコラ・マムナスについて
ニコラ・マムナスは、1970年から1987年までロシャスで香水づくりを担った調香師です。柑橘と花、木を組み合わせた『オー ドゥ ロシャス』や、1987年の『ビザンス』などを手がけ、ブランドの香水史に名を残しています。
経歴
エレーヌ・ロシャスが率いる時代のメゾンで、ギ・ロベールに続いて調香を担いました。1970年の『オー ドゥ ロシャス』では、1930年代にマルセル・ロシャスが構想したオー ドゥ ロッシュの考え方を引き継ぎながら、現代的な素材と構成で新しい香りに仕立てています。約17年間の在籍を通じ、ロシャスの複数の香水を生み出しました。
創作スタイルと着想
『オー ドゥ ロシャス』の着想には、ギリシャにルーツを持つ本人にとってなじみ深い、デルフィのカスタリアの泉があります。水の透明感を、柑橘の明るさと花の軽やかさへつなげた作品です。ヘディオンを豊かに用い、ジャスミンやローズの表情に、パチョリやサンダルウッドの深さを重ねています。一本の代表作からも、清涼感を花と木の構成で支える考え方がうかがえます。
代表作
- 『オー ドゥ ロシャス』— 1970年発売。柑橘、花、木を組み合わせたロシャスの代表的な香水。
- 『ビザンス』— 1987年に登場した、初代のビザンスです。2019年の同名作品とは別の香水として位置付けられます。
