ニコラス・カルデローン

IFFで長年活動した調香師。エスティ ローダーやダナ キャラン向けの作品で知られ、特に『Cashmere Mist』の調香で名高い。

ニコラス・カルデローンのポートレート

ニコラス・カルデローンについて

香料会社IFF(International Flavors & Fragrances)で長年活動した調香師です。1980〜90年代に、アメリカのファッションや化粧品のブランド向けに香水を手がけました。

経歴

IFFでは、エスティ ローダー、ダナ キャラン、オスカー デ ラ レンタ、リズ クレイボーンなどのフレグランス開発に関わりました。メンズ香水から花を中心にした香水までを担当し、ソフィア・グロジスマンとの共同調香も行っています。バス用品の香りが独立したフレグランスへ発展した仕事も、経歴の中でよく知られています。

創作スタイルと哲学

担当作には、ハーブや木、苔を組み合わせた清潔感のある香りと、柔らかなパウダリー・フローラルの両方があります。スエードやジャスミン、スズラン、ムスクが描く肌触りのような柔らかさも、その作品を知る手がかりです。涼やかなハーブや木の印象と、花やムスクの柔らかさを比べると、構成の幅が見えてきます。

代表作

  • 『ローダー フォー メン』(エスティ ローダー、1985年)— ハーブや木、オークモスを軸にしたメンズコロン。
  • 『リズ クレイボーン』(1986年)— 同ブランド初の香水として発表された共作。
  • 『ヴォリュプテ』(オスカー デ ラ レンタ、1992年)— ソフィア・グロジスマンとの共作。
  • 『カシミア ミスト』EDT(ダナ キャラン、1994年)— バスラインの香りから独立したフレグランスへ発展した作品。

手がけた香水