アンリ・ロベール
1954年にCHANELの調香師を継承したフランス人調香師。柑橘、グリーン、花、木を研ぎ澄まし、軽さの中に凛としたシプレの骨格を作りました。
France
アンリ・ロベールについて
アンリ・ロベールは、戦後のCHANELで香りの伝統を継承しながら、新しい軽さと緊張感を加えたフランス人調香師です。先代の抽象的な構築をそのまま繰り返さず、柑橘、グリーン、花、木の線を研ぎ澄ませました。
経歴
1954年、エルネスト・ボーの後任としてCHANELの調香師に就任しました。ファッションと同じく、メゾンの過去を守りながら当時の生活に合う香りへ更新する役割を担い、男性向けと女性向けの両方で新しい基準を示しました。その後ジャック・ポルジュへ引き継がれるまで、CHANELの二代目の香りの担い手として活動しました。
創作スタイルと哲学
明るい柑橘や青い葉を入口に、アイリスや花の量感を細く通し、木と苔で姿勢のよい残香を作ります。軽快さの下にシプレの骨格があるため、透明でも輪郭を失いません。装飾を増やすより、素材間の距離とコントラストを調整し、メゾンらしい抽象性を静かに更新する仕事でした。
代表作
- 『プール ムッシュウ』— レモン、スパイス、木を端正なフレッシュ・シプレへした作品。
- 『N°19』— グリーン、アイリス、木を冷たく凛とした輪郭へまとめた作品。
- 『クリスタル』— 柑橘、花、苔を光のある軽やかなシプレへした作品。


