デスモンド・ノックス=リート

Diptyqueの共同創業者で画家。画材の色を混ぜるように原料を重ね、香り、絵、文字を同じ感覚世界に結びました。

France

デスモンド・ノックス=リートの肖像

デスモンド・ノックス=リートについて

デスモンド・ノックス=リートは、Diptyqueを創業した三人の一人で、香りの創作にも深く携わった英国系フランス人画家です。墨の線、ラベルの文字、旅のスケッチ、香料の質感を分けず、メゾンの感覚世界を一つの作品として組み上げました。

経歴

ボザールで絵画を学び、建築家クリスチャーヌ・モンタドル=ゴトロ、劇場人イヴ・クエロンとともに1961年、サン=ジェルマン大通り34番地にDiptyqueを開きました。布、世界各地の道具、香りを扱う新しい店舗は、1963年にアートとしてのフレグランスキャンドルを生み、1968年に最初のオードトワレ『ロー』を発表しました。

創作スタイルと哲学

絵の具をパレットで混ぜるように香料を重ねるという、画家の手つきが調香の発想にも現れています。『ロー』ではポマンダーの古い処方を、シナモン、クローブ、ゼラニウムで自由に再構成。後の作品では、カルギーヌら調香師と協業し、視覚的なイメージを嗅覚の言語へ導きました。

代表作

  • 『ロー』— 古い英国のポマンダーを起点に、スパイスと芳香植物を自由に編んだDiptyque最初の香水。
  • 香りのキャンドル— オーベピン、カネル、テといった植物を室内の風景に変えたメゾン初期の創作。
  • Diptyqueのオーバル文字とラベル— 香りの記憶を絵とタイポグラフィに結んだ視覚的遺産。

手がけた香水