カルロス・ビニャルス

ニューヨーク生まれのアメリカ人調香師。記憶を呼び起こす香りを軸に、弾けるようなフレッシュさから温かな甘さまで、親しみやすく表情豊かな構成を手がけています。

United States

調香師カルロス・ビニャルスのポートレート

カルロス・ビニャルスについて

カルロス・ビニャルスは、ニューヨークに生まれ、バージニアで育ったアメリカ人調香師です。タバコ用フレーバーを扱う父が持ち帰るメープル、バニラ、スパイスの匂いを当てる幼少期の遊びが、香りを識別する最初の訓練になりました。現在はSymriseのシニア調香師として活動しています。

経歴

大学在学中に香料会社で調香技術者として働き始め、早い段階で素質を認められてマスター調香師のもとで訓練を受けました。1985年にIFFでキャリアを始め、カルロス・ベナイムらから学んだ後、Givaudan、Takasago、Fragrance Resourcesを経て、2009年にSymriseへ移りました。長年にわたりデザイナーズ、ライフスタイル、ニッチの幅広いブランドへ作品を提供しています。

創作スタイルと哲学

ビニャルスが重視するのは、香りが人の記憶を呼び戻し、表情や気分を動かすことです。海辺や母の匂いといった個人的な記憶を創作の原点に置きながら、明るいシトラス、スパイス、アロマティックな清涼感と、甘く温かな素材を組み合わせます。制約の少ない仕事では、ジン&トニックの発泡感を香りへ移すなど、社交の場に生まれる高揚感まで嗅覚的に設計しています。

代表作

  • 『ハイヤー エナジー』— ナタリー・グラシア=チェットとの共同調香による、シトラスとスパイス、ウッドを重ねた都市的な作品。
  • 『ジンジャー トニック FR/18』— ジュニパー、ジンジャー、金属的なムスクでカクテルの発泡感を描いた作品。
  • 『ベア』— 肌の温度や個性になじむムスキーな構成を志向したヴィクトリアズ・シークレットの香り。

手がけた香水