アジルソン・ラト

ブラジルのサンパウロで育った調香師。原料に触れる仕事から調香へ進み、香りをまとう人の感情や記憶との関係を大切にする。

アジルソン・ラトのポートレート

アジルソン・ラトについて

アジルソン・ラトは、ブラジルのサンパウロで育った調香師。庭のある暮らしの中でさまざまな匂いに親しんだ。香料の現場で働きながら化学を学び、原料の扱いを通じて調香への道を見いだした。完成した香水が、まとう人の生活の中で独自の意味を持つことに関心を寄せている。

経歴

夜間に化学を学び、日中は香料会社でインターンとして働いた。原料の在庫管理や片付けといった仕事も、素材を嗅いで覚える機会になったという。18歳で調香の訓練を始め、ニューヨークではモーリス・ルーセルとの出会いを経験。ブラジルへ戻った後もフィルメニッヒで調香師を目指し、経験を重ねた。

創作スタイルと哲学

処方を何度も見直し、細部を調整することを大切にしている。ベルガモットを好む素材として挙げ、香水が人の感情や記憶を動かす力に惹かれている。作り手の意図だけで香りを閉じず、使う人によって新しい意味が生まれることにも目を向ける。

代表作

  • 『イントゥ ザ ワイルド』— メゾン マティン、2019年。カルダモン、ジンジャー、花々、チョコレートを組み合わせた作品。
  • 『ザ ブレンド バーボン』— オ・ボチカリオ、2019年。ブラジルのブランドに提供した作品。

手がけた香水