カンファーウッド
クスノキの仲間から採れる木の香料。乾いた清涼感と、透明感のある柔らかさを併せ持ちます。
ウッディ
カンファーウッドについて
香りの特徴
カンファーウッドは、クスノキの仲間から採れる木の香料です。日本ではホウショウとも呼ばれ、香料業界ではシウウッドオイルという名前でも扱われます。樟脳と聞いて思い浮かべる、鼻にツンとくる刺激的な香りとは異なります。乾いていて、少しひんやりとして、透明感のある柔らかさを持ちます。削ったばかりの木や、木の箱の内側のような空気を作ります。ただし配合量や気温、湿度によっては、薬っぽい方向へ振れることもあります。
香水での使われ方
リナロールという成分を非常に高い割合で含むことが特徴で、木の香りでありながら花のような柔らかさを併せ持ちます。この性質から、乱獲で数を減らしたローズウッドの代替として広く使われるようになりました。単独で主役に据えられることは多くありませんが、樹脂やアイリス、ムスクと重なると、甘さを足さずに輪郭と清涼感を与えます。トップからラストまで通して感じられる素材で、位置よりも量と組み合わせで表情が変わります。
豆知識
東アジアでは古くから家具や工芸品の材として使われ、防虫効果を持つ木としても知られています。同じ樟の木から採れる成分でも、樟脳として単離されたものと、木そのものを蒸留した精油では印象が大きく異なります。名前だけで刺激的な匂いだと決めつけず、肌の上での時間と周囲の素材との重なりを追うと、この香料の役割が見えてきます。
